ダニー・ガルシアVSポール・マリナッジは、奥深いなぁー。

  
ダニー・ガルシアVSポール・マリナッジは、奥深い。

ダニー・ガルシアは、
“スウィフト”という割には、そんなに速いか?って思う部分もある。

でも、やっぱりパンチのスピードは、それなりに早い。

遅く感じるのは、ボクシングのテンポが早くないからだろう。

それにしても、エリック・モラレスやアミール・カーンをぶっ倒していた頃は、、、このダニー・ガルシアの評価は難しかった。

当て勘のよさ(これって、やっぱりあるんですよね)と、

独特のタイミングを持った左フックが抜群のウリにしていた、

雑味のある、ざっとしたボクシングに見えていた。

確かに、あの左フックは素晴らしい。

日本人では、なかなか手に入れられない、

肩関節可動域の広さを活かした、

大きな弧を描く左フックがフォロースルーも効いていて、

それで決めていたボクシングだった。

それが、マティセとの試合で、一気に評価を変えさせた。

フットワーク(これも一応書いておきますが、バンバン駆け回るだけがフットワークではない!)と、

しっかりとしたジャブ、ブロッキング、パーリーを用いながら、

丁寧にボックスをするのが、ガルシアの本性であるのを世に晒した試合だった。

相手が後続打を打ちたい時に、リターンジャブで後続打を断ち、そしてボディアッパー、ボディストレートで、前進出来ない状況に陥れる。
手堅い組立が出来たボクシングだった。

それが、ポール・マリナッジというマジックマンという曲者を相手しても、

完全な形で自分のゲームを遂行した。
マリナッジも、スピードスター寄りの選手。
ダニー・ガルシアのどっしりと受けて立つ構えに対して、

駆け回ろうとし、フェイントをかけてボディジャブから上へも意識を散らしていこう・切り崩していこうと狙っていたが、

ガルシアは、良い距離を保ちつつ、

正確なパーリングでどんどん弾いていき、

マリナッジのパンチは空を切っていき、

引き出しをどんどん開けさせられていくという展開になる。
ダニー・ガルシアの掌の中での出来事という状況に引きづり込まれたマリナッジは、

テンポがガルシア寄りになっていき、いつも以上に鈍重に見えていく事となる。

マリナッジは、ブローナーとの試合では、動きまくり手数でポイント取りの努力が出来た。

そんなマリナッジが、ガルシアのテンポに寄って行かされた。
ガルシアは、マリナッジを崩すためのリードジャブ、

マリナッジを自身のパンチへ誘う作りこみが良くできていた。

これぞ、戦略!

といった思いです。

  
中盤から、徐々にギアを上げていき、左フックを見せはじめていく。

「これは、参ったなあー」という心情にさせて、

どんどん引き出しを開けて、

相手を混乱させていくゲームメイク。

そういえば、解説の西岡利晃さんが語っていた。

ジャブの狙っている位置が胸元だ、と。

僕もジャブの種類が、かなりあるように映った。

拳の握りこみをせず、ただ、はたくって感じの打ち方。

これを、顔、腕、胸元と、いろいろな選択肢を持って、放っていく。

リードジャブを放った後に、手を引き切らずに後続打を打つ際に、プッシングみたいなジャブも打っていた。
これを胸元やブロッキングした腕へ放っている感じにも見えた。

バランスを崩すのが、どれだけ大事かというのは、赤穂亮選手が負けた試合のブログに書いた。

簡単に書くと、身体が崩れるとどうなる?

身体が、死にます。

例えば、膝カックンをしますね。

バランスを崩すわけです。

そこで、腕で軽く押したら倒れます。

膝カックンせずに、腕で軽く押したら、崩れるが倒れるまでいかないでしょう。

では!!

バランスを崩して、身体がチカラが逃げている時に、パンチをもらったら、、、効くんです。

だから、首相撲は素晴らしい技術なのです。
話が逸れてしまいました。

そういうガルシアのジャブの多彩さで、

意識をさせておいてから、

ボディショット・顔面へと右ストレートを放って、

ますます迷いを与えていく。

そして、元々の得意パンチである左フックを後半の引き出しで見せていく。

本当にシンプル。

でも、すごい選手だ。

格闘技における勝利への最重要項目は、

位置取り、空間支配。

そして、もう一点がバランスを崩す事。

それを理解して戦って魅せたダニー・ガルシアの評価は、ますます上がった。

もしかしたら今後は、安全運転みたいな試合の方向性に変わっていく可能性もある。
何処に位置すれば、ゲームを支配できるか?
現在、一番必要な攻撃は何か?
それを選ぶものが、より安全なものになるかもしれない。
戦況理解度が高い選手ゆえに、そうなるかもしれない。
ただ、攻撃力が高いので、そのあたりがどのような選手へと進化するのか。
それを見守っていきたい選手。
それが、ダニー・ガルシア。

  
リスク軽減し、コツコツとポイントを稼ぐのも競技性のある格闘技の醍醐味でもありますからね。

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喧嘩商売

友達H、オススメの漫画です。

高校生の主人公である佐藤十兵衛。

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